階段を昇っているとヘリコプターの音。バッバッバッ‥。一人乗りの小型ヘリが階段の外に。男が銃でこちらに狙いを定めている。階段を駆け上がり、つき当たりの部屋に滑り込む。一安心かと溜息を着いたところに銃声。窓が割れる。頭の中に声が聞こえる。「一度しか通じないよ。」なんのこと?ヘリのいる方と反対側の部屋へ逃げる。バッバッバッ‥。逃げた部屋の窓には既にヘリの影が。外から見えないところに潜んでいないと撃たれる。窓のないキッチンに逃げると、後方から男の声。窓から侵入してきたのだ。壁を挟んで追いかけっこになる。膠着状態になったころ、玄関から友人の声がする。だめ、強盗がいる、そう叫びたいのに声が出ない。どうしたの?とやってくる友人。あの壁の向こうに男がいるとなんとか説明する。友人が見に行くが誰もいない。あれ?と思うと同時にヘリの音。急いで隠れる。そうだ、警察だ。110番を押す。おばさんがでて間違いだと言われる。もう一度110番。電話のディスプレイをみると違う番号になっている。何度押してもランダムに違う番号になってしまい、通報することができない。