廃れたゲーセン。窓から西日が差込んでいる。白い床はオレンジに染まり、ふたつの影が伸びている。クレーンゲームや、子どもがコインをいれて遊ぶようなおもちゃなど全て日焼けして淡い。どこかから若い2人組がやってきた。2人が子ども向けのおもちゃに座ると辺りは暗くなり、420円を入れると上昇。エレベータなのだ。私と友人もおもちゃに座った。私がとりあえず200円取りだすと、友人は220円をわたしに手渡した。五円玉が二枚あり、使えるかどうか心配していた。