テスト終了後、衛と会う。
無印良品で合流し、わたしの忘れ物を取りに居酒屋へ行き、わたしが一番好きな色のマグカップを購入し、母の誕生日プレゼントを選んだ。目的は果たすことができた。レストラン街でトンカツ屋に入り、無限にキャベツを食べながら互いに研究室のことや家族のことなどゆるゆると話した。そのあと、衛の恋人が来ると言うので、メールにて小西も呼び寄せようとしてみたが面倒くさがられてだめだった。
衛の恋人はスーツでやってきた。バイト帰りのようだった。衛はわたしが居る所為で緊張していたみたいだが、それでも2人は十分に仲の良い様子で、わたしはそれを見て面白がった。やっぱり恋人っていいなーと思ったりしないと本当に干物女になってしまうので、図らずも今日は良い機会だった。居酒屋に入り、お通しのキャベツを食べながら果実酒を飲み、衛とわたしの共通点(部活での馴れ初め)、衛と恋人の共通点(大学のサークル)、恋人の浮気ネタなどをわいわい話した。その恋人は別段浮気をしそうな見た目ではなかったが、時折示すちょっとした優しさが慣れているんだなという感じをさせた。要するに恋人にするには良い人だということだ。
2人はわたしを改札まで送ってくれ、にこにこと手を降って別れた。